近い将来日本にもカジノ施設がオープンすることが決定しましたが、日本に施設ができることにはメリットもあればデメリットもあると言えるでしょう。
目次
日本にカジノができるメリット
外国人観光客増加による経済効果
メリットの一つ目に挙げられることとしては、外国人観光客増加による経済効果が挙げられます。
現在の日本は、国内の需要がそれほど期待できる状況ではありません。
高齢化の時代に突入し、また人口減少などがこれらの背景にあると言われていますが、物が売れなければ、景気は悪くなる一方です。
景気が悪くなればそれぞれの企業から雇用者まで、大人から子供まで、誰もが喜ばしくない時代になってしまいます。
数年前に中国人の爆買いが一つの話題となりましたが、外国人観光客が数多く来日し、たくさんのお金を落としてもらえれば、話は別物となります。
実際にアメリカのIR企業がデータを試算しましたが、それによると、なんと日本カジノの市場規模は1兆5000億円にものぼると言われています。
これは約8割を法人とした場合であるため、本当に成功した場合には、大きな経済効果が得られることがわかります。
インフラ整備による地域の活性化
そして二つ目のメリットはインフラ整備による地域の活性化です。
ここでいうインフラとはどのようなものなのかと言うと、主に交通に関することが挙げられます。
道路を拡張したり、それぞれの路線を延長する、またそれに紐付くような様々な開発のことを指していますが、統合型リゾートと呼ばれるかなり巨大な施設を作るとなれば、少なからずインフラの整備も行われることになるでしょう。
東京オリンピックが行われましたが、これらに向けたインフラ整備により、東京メトロ有楽町線の延伸、また羽田空港の発着枠の拡大などもありました。
インフラ整備が行われるということは、移動が楽になったり渋滞が緩和されることをはじめとし、道路や駅などが大きく改善されれば、数多くのメリットがあり地域が活性化されることにもなります。
現在ガタガタな道を歩いてぎゅうぎゅう詰めの満員電車に乗る生活が、綺麗な道を歩いて数十分で到着するような快適な電車に乗ることができる生活に変われば、地域は活性化すること間違いありません。
地域雇用の創出
そして地域雇用の創出もメリットの一つに挙げられるでしょう。
カジノが全国に3箇所しか作られないと言われていたとしても、統合型リゾートはカジノ施設のみならず、ホテルや飲食店、ショッピングモールなんと、様々な施設が入ることになります。
実際にこのような建設が決まれば、大量の雇用が生まれることは分かるでしょう。
IRだけを見てもディーラーやテーブルマネージャー、ポスト、セキュリティ部門など、様々な職種があります。
リゾートの景気が上向きになれば、さらに関連する産業も潤って、自然と雇用の機会が増加することでしょう。
日本カジノ研究所さんによると、その他にも税収アップによる財政の健全化や、自治体サービスの向上などもメリットに該当します。
日本にカジノができるデメリット
ギャンブル依存症の増加
とはいえメリットだけではなく、でメリットがあるのも実情であり、カジノの導入において既にいくつかの問題点が指摘されています。
その一つに挙げられるものがギャンブル依存症の増加です。
大金をかけるイメージが強くあるため、やはりギャンブル依存症が増加するのではないかということが懸念されています。
ギャンブルは地星できれば非常に楽しい娯楽に当てはまりますが、負けてしまいそれを取り返そうという熱い気持ちになるプレイヤーが現れることが予想されます。
するとギャンブル依存症や多重債務者になるリスクも十分に考えられるでしょう。
ギャンブル依存症が疑われる成人に関しては、国内で約360万人ほどになるという調査結果が出ています。
このうち320万人はパチンコにお金を使ったことがある程度の回答です。
現状のデータで増加するのかしないのかを判断するのはまだまだ難しいといえます。
治安の悪化
そして二つ目には治安の悪化が予想されます。
外国人は文化やマナーが大きく異なるので、これらの外国人が特定のスポットを使用すれば、治安が悪化することも十分に考えられるでしょう。
治安が悪化すればそれに伴って警備のコストもかさむことから、様々な方面でマイナスが及びます。
マネーロンダリングの可能性
最後にマネーロンダリングの可能性もデメリットと言えます。
日本はまだまだスキル不足であり、統合型リゾートと呼ばれる道の施設を導入することにより、マネーロンダリングに悪用されるのではないかという懸念があります。
マネーロンダリングとは資金洗浄という意味があり、違法な手口で手に入れたお金をクリーンな状態に偽装する行為を指しています。
様々な手口があり、その中でもカジノは一番マネーロンダリングしやすいとも言われています。
まとめ
IR誘致は少なからずメリットもあるので、これらは非常に難しい議題と言えるでしょう。
何事にもメリットがありデメリットがあるのは、ですが、IR誘致が負の誘致にならないことを願うばかりです。
日本に明るい未来が訪れることを多くの人が願うことでしょう。